リブセンス(東京都港区)が運営する「転職ドラフト」は、企業から年収が提示されたスカウト(指名)が届く「転職ドラフトスカウト」の2020〜2024年のデータを分析し、ITエンジニアの転職市場に関する調査結果を発表した。平均提示年収は、2020年1月時点の644万円から2024年12月時点では791万円(22.8%増)へと大幅に上昇した。
提示年収の中央値も同様に上昇しており、2020年1月時点の624万円から2024年12月時点では800万円(28.2%増)に達した。この結果について、リブセンスは「一部のハイクラスエンジニアだけでなく、エンジニア全体の年収水準が底上げされていることが示唆される」とコメントした。
提示年収別の指名数を見ると、800万円以上の割合が2020年時点の16.1%から2024年時点では41.8%へと、約2.6倍に増加。特に1000万円以上の割合が増加しており、2020年はわずか0.7%だったが、2024年には8.4%に増加した。
エンジニアがどのプログラミング言語を使ってプロジェクトを経験してきたかによって、平均提示年収に違いがあることも分かった。平均提示年収が最も高かったのは「C++」。以下、「Scala」「Swift」「Kotlin」「Go」が続いた。
「上位にランクインしたのはC++やScalaといった習得が難しい技術に加え、アプリ開発言語のSwiftやKotlinなどの需要が増加している。これらの言語は、熟練したエンジニアが他の言語と比較して希少なことから、高い評価につながっていると考えられる」(同社)
経験したことのあるロール別の平均提示年収では、「エンジニアリングマネージャー」の経験が最も高く、2024年には平均900万円に達した。以下「プロダクトマネージャ」「エンジニア採用/人事」「コーポレートIT/情シス」「SRE」が続いた。
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