順調な集客を支える大きな要因として、2階の「Feel Japan Journey」内に展開するアンテナショップの好調も挙げられる。日本各地の特産品に1カ所で触れられる施設が少ない大阪では存在感を示している。販売だけでなく、観光デスクを配置する店舗もあるなど、観光PRや移住促進といった目的も果たしている。
希少性と話題性が集客につながり、来館者からは「フロアを回遊しただけで、全国を飛びまわっている感覚」といった声が寄せられるなど、アンテナショップフロアは高い評価を得ている。
特に好調なのが高知県のアンテナショップ「とさとさ」だ。県の外郭団体が運営するなど、販売体制が整備されており、週末を中心に土佐酒やカツオなどの催事を積極的に実施している。独自の広報活動も実施しており、報道によると初年度8カ月の売り上げが2億円を超えたという。
そのほか、北海道や沖縄のアンテナショップに加え、北陸3県(富山・石川・福井)が集まった「HOKURIKU+」も好調だ。
話題性の維持に向けて、同フロアにはポップアップスペースを設け、中・短期間でテナントが入れ替わる仕組みも取り入れている。常設店舗と、定期的に入れ替わる店舗を組み合わせることで、来館者に常に新しい発見を提供している。
常設出店が難しい自治体や、大阪でのトライアル出店を希望する自治体については、「@JP Cafe」内や館内のイベントスペースを活用した週替わりイベントを実施。専門のスタッフが地域コーディネーターという立場で、販売方法やディスプレイのコンサルティングサービスを提供し、自治体の出店を支援している。
「万博開催中の10月まで予約がほぼ埋まるなど、想定以上の反響を呼んでいる」と大平氏は手応えを語る。
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