Z世代のキャリア観 学生は出世を、社会人は専門性を希望

» 2025年06月19日 07時00分 公開

 大学生向け学習管理SNSを提供するペンマーク(東京都目黒区)は、全国のZ世代の学生と若手社会人を対象に「将来のキャリア目標」に関する調査を実施した。その結果、学生は「部長・役員」などの管理職や経営層を目指す出世意欲が高い一方、若手社会人では「現場で専門性を高めたい」といった専門職志向が最も多かった。

photo ペンマークは、全国のZ世代である学生と若手社会人を対象に「将来のキャリア目標」について調査を行った(ゲッティイメージズ)
photo 将来的に、どの程度の役職まで出世したいと考えますか?(出所:プレスリリース)

 「どの程度の役職まで出世したいか」という質問では、学生の最多回答は「部長・ゼネラルマネージャークラス」(16.7%)で、社会人(7.4%)の2倍以上だった。また「起業・独立」(14.5%)や「役員・経営層」(12.3%)を目指す学生も多く、全体的に出世志向が強い傾向が見られた。

 一方、若手社会人で最も多かった回答は「特に出世は望まない/専門職志向」(25.0%)で、学生(16.2%)よりも8.8ポイント高かった。また「チームリーダー・主任クラス」や「課長・マネージャークラス」(ともに14.2%)といった、現実的な管理職志向も学生より高い結果となった。「まだ分からない・考えていない」と回答した割合は、学生・社会人ともに約21%で、キャリアに対する不確実さは共通していた。

photo 若手社会人は現実的な管理職へのキャリアアップを希望(出所:photoAC)

 ペンマークは「若手社会人は、組織の構造や昇進の現実、自分の適性などを理解する中で、肩書きよりも専門性や市場価値を重視する傾向がある」と分析。また、「企業はこの意識の違いを前提に、Z世代が魅力を感じる多様なキャリアパスを用意することが、彼らとの良好な関係づくりに不可欠だ」と指摘している。

 本調査は、大学生向け学習管理SNS「Penmark」の現役ユーザーおよび過去ユーザーを対象に、インターネットで実施。有効回答数は583人(学生407人、社会人176人)で、Z世代は1996〜2005年生まれと定義した。

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