初任給は“高ければいい”わけではない？ 26卒就活生の本音

[季原ゆう，ITmedia]

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　就活生が理想とする初任給はいくらか。就職情報サイト「就活の教科書」を運営するSynergy Career（大阪市）は、26卒の就活生を対象に調査を実施した。

「初任給に関するアンケート調査」を実施（画像はイメージ、出典：写真AC）

初任給は高いほどいい、わけでもない

　26卒就活生の理想の初任給として最も多かったのは「26万〜30万円」（37％）で、以下「21万〜25万円」（24％）、「31万〜35万円」（20％）となった。一方、実際の初任給は「21〜25万円」（30％）が最も多く、理想の初任給とは差がある結果となった。

理想の初任給（出所：プレスリリース、以下同）

実際の就職予定の企業の初任給

　企業への志望度が上がる初任給の引き上げ額としては、「3万円」（38％）が最多となった。一方で「いくら上がっても志望度は変わらない」と回答した人も27％おり、初任給の引き上げと志望度が連動しない就活生が一定数いることが分かった。

企業への志望度が上がる初任給の引き上げ額

　初任給が高い企業へのイメージについては、「長期的な昇給が気になる」（31％）、「求められるレベルが高そう」（30％）、「激務である可能性がある」（26％）が上位を占め、就活生の慎重さがうかがえる結果となった。

初任給が高い企業に対するイメージ

　初任給以外で重視するポイント1位は「有給休暇取得率」（31％）だった。その他「転勤がない」「フレックスタイム制」（いずれも17%）といった声も寄せられ、働き方の柔軟性やプライベートの充実を重視していることが分かった。

初任給以外で重視する制度

　調査は6月12〜16日、26卒で就活中・就活を終えた学生196人を対象にインターネットで実施した。