「ドンキ初の無人店」が登場、どんなところ?

» 2025年07月05日 15時26分 公開
[産経新聞]
産経新聞

 ディスカウント店「ドン・キホーテ」を展開するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)は、同社にとって初の無人小型店舗「キャンパスドンキ」を大阪電気通信大(大阪府寝屋川市)に1日開業した。購入したい商品を持って店を出ると、自動で決済される仕組み。同社が新たな業態の店舗として実験的に運営し、無人店の拡大の可能性を探る。

photo 大阪電気通信大に開設された無人店舗「キャンパスドンキ」。商品を手に取り、店を出れば自動的に決済が完了する=大阪府寝屋川市

 約15平方メートルの店内では弁当や総菜、飲料など約450点をそろえた。約5万点をそろえる近隣のドン・キホーテ寝屋川店に比べて大幅に少ない。限られたスペースでの運営のため、同大の学生・教職員らにアンケートを取って需要の高い商品に絞り込んだ。

 買い物では通信アプリ「LINE」で、クレジットカードなどの決済方法を登録。利用客は取得したQRコードをかざして入店する。商品を手に取ると陳列棚の重量センサーが検知する。店外に出る際に自動で決済され、店内にレジがないのも特徴だ。NTTデータが開発したシステムを採用している。学外の一般客も利用できる。

 PPIHの佐藤大祐・新規業態プロジェクト責任者は、11月に国内2号店の出店を検討するとし「省人化などが狙い。運営状況を見て、今後の展開を考えたい」と話した。

 一方、大阪電通大では、新型コロナウイルス禍で学内の売店が閉店するなどし、新たな店舗の誘致を進めてきた。塩田邦成学長は「買い物の選択肢が増えてありがたい」と話した。

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