小林英介
1996年北海道滝川市生まれ、札幌市在住。ライター・記者。北海道を中心として、社会問題や企業・団体等の不祥事、交通問題、ビジネスなどについて取材。阪神タイガースをこよなく愛しており、体は酒でできている。「酒はライフラインだ」を合言葉に、道内や東京などで居酒屋めぐりをするのがライフワーク。
北海道北広島市にある球場「エスコンフィールドHOKKAIDO」。2023年に開業してから丸2年が経過し、球場を含む北海道ボールパークFビレッジは2024年の年間来場者数が400万人を突破した。本稿執筆時(7月9日)、北海道日本ハムファイターズもパ・リーグ1位の座を守り、快進撃が続いている。
一方、問題になっているのがFビレッジ周辺の迷惑駐車だ。一部では100台を超える迷惑駐車があるとの報道もあった。現状、球場周辺はどのようになっているのだろうか。筆者は現地に行ってみることにした。
6月のある日、Fビレッジを訪問した。近くでレンタサイクルを借り、球場周辺を走って回った。球場周辺のとある駐車場には「ESCONフィールド北海道野球イベント開催日」と書かれた看板があった。駐車料金は1日2000円で駐車場は満車の状態だった。この駐車場から見て道を挟んで向かいにも駐車場があった。
「エスコン開催日1日1台2000円、軽自動車先着5台1日1500円」と手書きで書かれており、急いで作ったものなのかもしれないと想像できたが、駐車してある車はまばらだった。場所によってはばらつきがあるのかもしれないと想像しながら自転車を走らせた。
球場をぐるっと半周した。その間、球場の駐車場近くには警備員が等間隔で並んでおり、異様な光景だった。Fビレッジを運営するファイターズ スポーツ&エンターテイメントに話を聞くと「一連の迷惑駐車の報道を受けて警備員を増やしたわけではない。試合開催日のため警備員を増やしている」と回答した。
もう少し走ると、2台の車がポツンと駐車してあった。ここは札幌養護学校共栄分校付近にあるグラウンドの隣である。中には誰もおらず、車を置いてどこかに出かけているようだ。周辺で聞き込みをしたところ、とある住民は「昨年も路上駐車をしている車はあったが、それほど報道されることはなかった。今年に入って報道が増えてきた印象だ。それにしても迷惑な話だ」と困惑していた。
「北海道のボールパーク」人気の理由は? 418万人を引き寄せた“試合以外の300日”
来場者の4割が「野球観戦」をしない!? 日ハム新球場「エスコンフィールド」が試合日以外も集客を増やすワケCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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