筆者の取材に対し、市の担当者は「違法駐車はどちらかというとモラルの問題だ。市としての対策は看板の設置とチラシをワイパーに挟んでいることだけ。当初は60〜70台の迷惑駐車を把握していたが、市の対策や報道もあり、苦情件数は減っている。今はあっても20〜30台ほどだ」と回答。対策に要する予算については、「やみくもに増やすのではなく、今後の状況を見て判断したい」と慎重に答えた。
市は札幌市の厚別警察署と連携し、共栄町周辺に「路上駐車はご遠慮ください」と書かれた看板を設置。4月25日と5月14日には、工業団地周辺で迷惑駐車をしている車両に対して注意喚起を行うチラシを車のワイパーに挟むなど、対策を進めた。加えて、電動モビリティのシェアサービスを展開するLimeは、5月から北広島で電動キックボードの実証実験を行っており、約100台を導入する動きも出ている。
Fビレッジの盛り上がりとは裏腹に、迷惑駐車が発生していることを受け、一部では、大型イベントの開催時に道警や市などが周辺市道の一部を駐車禁止にする話も出ている。行政などはこれから課題にどのように向き合い、解決を図っていくのだろうか。まだ具体的な解決の絵は見えていない。
小林英介
1996年北海道滝川市生まれ、札幌市在住。ライター・記者。北海道を中心として、社会問題や企業・団体等の不祥事、交通問題、ビジネスなどについて取材。阪神タイガースをこよなく愛しており、体は酒でできている。「酒はライフラインだ」を合言葉に、道内や東京などで居酒屋めぐりをするのがライフワーク。
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