ニトリが放った「冷蔵庫」の次の一手 売上3.8倍の理由は“まんなか”にあった(3/4 ページ)

» 2025年07月20日 06時00分 公開

まとめ買いと作り置きニーズに対応した点が好評

 当初は、DINKS(子どものいない共働き)世帯をターゲットに設定していたが、商品開発と並行して実施したアンケートから、1人暮らしの若年層や子どもが巣立った後のシニア層からも好反応を得ていた。

 アンケート結果から、消費者に訴求すべきポイントを絞り込んだほか、「まんなか切替冷蔵庫」というキャッチーな商品名とするなど、得られた回答を販売促進に活用した。

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photo まとめ買い時は冷蔵保存、作り置き後は冷凍保存として使用するケースが多い

 実際に売り出してみると、年配層の購入も目立つなど、想定以上に幅広い層から好評を得ている。購入者からは、コンパクトながら400Lクラス相当の冷凍機能を実現した点を評価する声が多い。

photo コンパクトながら食材をストックできる容量を確保
photo 冷蔵スペースのドアにコントロールパネルを設置

 利用シーンとしては、週末に食材をまとめ買いして変温室で冷蔵保存し、作り置き後は冷凍設定に切り替えて保存スペースを確保する使い方が多いという。そのほか、夏場のアイス大量購入や冷凍弁当サービスでの利用、子ども用に冷凍食品をストックするなど、季節や家族構成に応じた活用が広がっている。

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