菓子製造販売大手のシャトレーゼホールディングス(HD、甲府市)のアイスを製造する工場が、福岡県飯塚市で新たに稼働した。発売から7年で累計5億本を売り上げた人気のアイスバー「チョコバッキー」やアイスモナカを製造し、西日本や東南アジアに供給する。おいしさと低価格で支持を集める同社。国内外で約1千店舗を展開する菓子メーカーの商品はどのように生まれるのか。工場を見学し、秘密を探った。
チョコレートの甘い香りが漂う工場内で、生産ラインを絶え間なくアイスが流れていく。自動で包装・箱詰めされた商品はベルトコンベヤーを通って出荷を待つ冷凍庫に運ばれる。箱詰めされた商品の仕分けをするのは最新鋭のロボットだ。
新工場は7月1日に操業を開始した。3つの生産ラインがあり、人員は1ライン当たり4人と少人数だが、1時間当たり約3万8千本のチョコバッキーと、1万2千個のモナカを生産できる。
「資材を補充する以外の作業はほぼ機械化されている」と担当者。詳細は企業秘密だが、おいしさや品質につながる独自の工程もあるという。
工場はグループ企業の老舗菓子店「さかえ屋」が新設し、製造も担う。アイスは山梨県内の2工場で製造していたが、猛暑などで需要が急増する中、水源の良さや物流の利便性などから、新拠点として福岡を選んだ。
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