実際、総務省の家計調査によれば、2024年の2人以上世帯のコメ購入量は60.20キロで、2023年から3.55キロ(6.3%)増加している。品薄への不安感が消費者を駆り立てている可能性がある。
コメもパスタも従来どおり消費されているにもかかわらず、ビーフン人気が高まっているのはなぜか。
個人的には、経済的に苦しい人たちにとって、主食にもおかずにもなる「二刀流」が重宝されているからではないかと考えている。
ビーフンは、主食かおかずかの評価がまだ定まっていない珍しい食品である。産経新聞社とアイ・エヌ・ジー・ドットコムが2020年6月、全国の産経iD会員1817人を対象に「ビーフンは主食かおかずか」を質問したところ、53.5%が「主食」、46.5%が「おかず」と答えた。
主食がやや優勢に見えるが、これが「関西」だと逆になる。ラジオ大阪のリスナー135人に同じことを聞くと、41.9%が「主食」、58.1%が「おかず」と逆転する。関西の方たちは、たこ焼きなどの粉物もおかずにして白飯を食べる人も少なくないので、同じロジックだと思われる。
このように「主食もOK、おかずもOK」という食べ物は、物価高騰に直面する消費者にとっては、非常に心強い存在といえる。
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