「いやいや、オレはまだそこまでひどくないから大丈夫!」という50〜60代もいるだろうが、そのように老眼を放置していることは、経済的にも大きなダメージを及ぼすことが、さまざまな調査から明らかになっている。
例えば、産業医科大学の研究者らが疾病・症状による労働生産性の低下(プレゼンティーイズム)について調査した「安全衛生活動の費用対効果を算出する手法の開発とその好評ガイドの作成 労働生産性の低下による損失額と医療費の関係」という研究がある。
それによれば、労働生産性の低下による損失額は「腰痛」が最も高く、「アレルギー」「うつ」と続くのだが、その次は「目」となっている。
重い腰痛、花粉症などのアレルギー、そしてメンタルヘルスの問題が労働生産性の低下につながるのは有名な話だが、実はそこに「老眼」も含まれているということはあまり知られていない。
このように「老眼なのに老眼鏡をかけたくない」問題というのは、高齢化が急速に進み経済が冷え込む日本に、さらに追い討ちをかける深刻な問題なのだ。
では、どうすればいいのか。
木村拓哉さんや福山雅治さんなど50代の国民的スターが、おしゃれな老眼鏡をガンガンかけ始める「老眼鏡ブーム」でも起きれば一気に普及が進むかもしれないが、現時点ではそういう兆しすらない。
そうなると「老眼だけど老眼鏡をかけたくない」人たちの思いに寄り添いつつ、老眼鏡をかけなくとも文字がはっきりと見えるようなソリューションが求められる。
そんなムシのいい話があるわけないと思うだろうが、実はこの条件に合致する老眼対策が米国で普及しつつある。
それは「目薬」だ。
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