収容1万人の「名古屋アリーナ」着工 「ららぽーと」と新たな街の拠点に

[堀内ひろ，ITmedia]

　三井不動産、豊田通商、KDDIは8月27日、収容人数1万人規模の多目的アリーナ「名古屋アリーナ」（仮）を着工した。2027年秋に竣工し、2028年初頭の開業を目指す。

「（仮称）名古屋アリーナ」外観イメージ（出典：プレスリリース、以下同）

　名古屋アリーナは鉄骨造・地上4階建の施設で、敷地面積は約2万500平方メートル。約1万人の収容人数は、名古屋市中心部の施設としては7月に名城公園内に開業した「IGアリーナ」（約1万7000人）に次ぐ規模となる。

　B.LEAGUE1部に所属するファイティングイーグルス名古屋のホームアリーナとして利用されるほか、音楽コンサートやスポーツイベント、企業の展示会などにも対応する。

　ファイティングイーグルス名古屋を保有する豊田通商は「名古屋アリーナ着工は、ファイティングイーグルス名古屋にとってさらなる飛躍とトップリーグであるB.LEAGUE PREMIERへの早期参入を目指す上でも重要なステップとなる」とコメントした。

バスケットボール試合開催時イメージ

音楽コンサート開催時イメージ

　名古屋アリーナの所在地は、名古屋市港区金川町101番22で、名古屋市営地下鉄名港線「港区役所」駅から徒歩約8分。商業、スポーツ、住宅など多様な都市機能が集まる「みなとアクルス」エリアに位置する。同地では、三井不動産グループが商業施設や集合住宅の開発を手掛けている。

位置図

　名古屋アリーナ来場者が、隣接する「ららぽーと名古屋みなとアクルス」での食事・買い物だけでなく、アリーナと連動した企画を楽しめるようにすることで、施設全体の集客や収益機会を高めていくという。

　ららぽーと名古屋みなとアクルスでは3月にリニューアルを行い、施設中心のセンターコートには大型ビジョンや吹き抜け面のデジタルサイネージを設置し、多様なイベントを実施できる空間に刷新している。

計画概要