ワークマン(群馬県伊勢崎市)は9月1日、リカバリーウェア「MEDIHEAL(メディヒール)」を、2025年の秋冬シーズンに24アイテム、合計200万着販売すると発表した。ターゲット層を従来の作業客に加えて一般客にも拡大し、前年同期比で10倍の販売計画を立てた。
MEDIHEALは、遠赤外線による血行促進作用で、疲労や筋肉のコリを改善を目的としたリカバリーウェアだ。医薬品や医療機器などの品質や安全性などについて定めた法律(薬機法)に基づき、人体へのリスクが最も低い区分にあたる「一般医療機器」として認められている。
競合製品が贈答用として1万円以上で販売されるケースが多い中、3800円の価格設定で「自分用に気軽に試してみたい」というニーズに対応し、大衆化を進める。安さの理由については、大量生産であることや、工場閑散期に集中生産していること、CMなどの広告宣伝費をかけていないことなどを挙げた。
ワークマンは2021年から作業客向けに販売を開始し、2025年春夏シーズンまでに累計170万着を販売してきた。これまで大量生産してこなかった理由について同社は「効果の感じ方には多少個人差が出るため」と説明。土屋哲雄専務は、「ワークマンの悪いところは、ビビってたくさん作ってこなかったこと」だと話した。
SNSでの口コミやリピート購入が増加したことを受け、今回初めて大規模な販促に踏み切る。2025年秋冬シーズンで34億円、2026年春夏シーズンで51億円の売り上げを目指す。
販促施策として、全店1063店舗の入り口正面にMEDIHEALの特設売り場を設ける。1日当たり18万人の来店客の目に触れることになり、店舗奥での陳列よりも、10倍以上の販売増が見込めるという。
また9月2日からは、東京ソラマチ店(東京都墨田区)や、ららぽーと甲子園店(兵庫県西宮市)、イオンモール福岡店(福岡県粕屋町)などの売り上げが大きい5店舗を、健康をイメージした緑色にラッピングしてアピールする。
さらに秋冬シーズン中に3回、全国で毎回2400万部を発行している折込チラシのトップ欄でもMEDIHEALシリーズを訴求する。現在の購入層は50代を中心に40代、30代へ広がっており、チラシを通じて疲労感の強い高年齢層にも利用を広げたい考えだ。
ワークマン、初の公式アプリ導入 「売り切れだった」など不満の声に対応
「#ワークマン女子」改名する理由は? 「地方だと女性客だけでは経営が成り立たない」 Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング