潔白主張の一方で進退は他者任せ 新浪代表幹事に問われるリーダーの資質(1/2 ページ)

» 2025年09月05日 08時08分 公開
[産経新聞]
産経新聞

 経済同友会の新浪剛史代表幹事は3日の記者会見で、自身の進退について「同友会に判断を委ねる」と述べるにとどめた。代表幹事は会長、社長といった企業経営者が就くのが通例で、サントリーホールディングス(HD)の経営から離れた新浪氏が居座るのは異例の事態だ。財界のご意見番として歯に衣(きぬ)着せぬ発言を持ち味にしてきた同氏が、自身の去就を巡っては他者一任と歯切れが悪い。

photo 経済同友会の定例記者会見をするサントリーホールディングス会長を辞任した新浪剛史氏=3日午後、東京都千代田区(相川直輝撮影)

身の潔白を訴える会見

 サントリーHDが2日に新浪会長の辞任を発表した直後とあって、開催自体が懸念された3日の会見だが、ふたを開ければ新浪氏が身の潔白を訴える場として行われた。

 新浪氏はサントリーや社会を騒がせたことには謝罪しつつ、同友会トップとしての進退は保留。「透明性の高い(審査の)仕組みに身を委ねることが正しいと最終的に判断した」と述べた。

 “丸投げ”された格好の同友会は、JT会長の岩井睦雄・筆頭副代表幹事が中心となり、月内をめどに判断を示す方向だ。会見に同席した岩井氏は「長引かせるつもりは全くない」と話した。

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