商品開発では、デザインの方向性について議論を重ねた。アニメ調の貞子で統一することも考えたが「どうせなら振り切ろう」という判断で、最終的にインパクトを重視したリアルな貞子のデザインを採用した。
社内では「ドンキらしいけど、本当に売れるのか?」と懐疑的な声もあった。だが、ふたを開けてみれば予想を超えるヒットに。「正直ここまで伸びることは想定していなかった」と伊藤さんは振り返る。
特に、表と裏でデザインが違い、実用的でもある抱き枕が他のシリーズと比べて売れ行きがいい。企業の宴会やイベントの景品としても選ばれているほか、学生グループがノリで購入するケースも目立つという。「バラエティーグッズ」としての需要も獲得したことで、夏休み前に在庫の半分が売れた。
一方で、敷きパッドとケットは全面にリアルな貞子をあしらった尖ったデザインということもあり、売れ行きは緩やかだ。
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