ミドル・シニア人材の採用について、経営者や人事担当者はどのように考えているのか。ヘッドハンティング事業を手掛けるプロフェッショナルバンク(東京都千代田区)が調査を実施した。
企業にとってミドル・シニア人材の採用は、「積極的に変化や成長を推進するための“攻めの採用”」、もしくは「欠員補充やリプレイスのための“守りの採用”」のどちらか。「攻めの採用」は45.3%、「守りの採用」は35.7%、「両方」は19.0%となった。
また、「攻めの採用」と「両方」を合わせた、攻めの要素を含んだ採用目的を掲げる企業は64.3%、「守りの採用」と「両方」を合わせた、守りの要素を含んだ採用目的を掲げる企業は54.7%だった。
ミドル・シニア人材の採用について、82.8%が「強化したい」とした(「強化したいと思う」54.5%、「非常に強化したいと思う」28.3%の計)。強化したいと思う背景として、「即戦力・専門性を持つ人材の獲得」(48.6%)、「採用競争の激化に伴う、採用ターゲットの拡大」(37.7%)、「少子高齢化による若年層の減少」(35.6%)が上位を占めた。
ミドル・シニア人材に期待することは、「即戦力として、高度なスキル/経験の発揮」(54.5%)が過半数を占めた。その他「管理職として、組織マネジメント能力の発揮」(34.5%)といった声も寄せられた。
ミドル・シニア人材を採用して良かった点では「知識やノウハウの蓄積」(45.1%)が最も多かった。一方、不安な点については、35.3%が「給与や待遇面における他社員とのバランスの考慮」とした。
ミドル・シニア人材の採用選考時に重視する要素の1位は「スキルや経験の詳細な確認」(41.2%)という結果に。2位は「職務経歴や実績の詳細な確認」(36.1%)、3位は「賃金や役職などの組織バランスの調整」(31.8%)だった。
調査は7月8〜11日、インターネットで実施した。調査対象者は45歳〜50代の人材の採用経験がある企業に属する経営者、人事責任者、人事担当者の計1013人。
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