組織でリーダーシップを発揮するために大切なこととは――。
世界で活躍するための日本人的グローバルリーダーの育成に取り組む、一般社団法人日本リーダーズ学会代表理事の嶋津良智さんに話を聞いた。
――リーダー育成に力を入れるようになった背景は?
正直に言うと、私は新卒時の就職活動で全くうまくいかず、ようやく1社だけ内定をもらって営業会社に入りました。でも、実はその時まで「営業だけは絶対にやりたくない」と思っていたんですよ。人見知りも激しく、上がり症で……。正直、向いていないと自分で思っていました。
ただ、その会社でたった1人、人生を変えるようなリーダーと出会ったんです。その人はすごく変わった人でしたが、なぜか彼のもとに行くと、人がどんどん成長していくんです。その経験から「誰と出会うかで人生は変わる」「育てる側が良ければ、社会は変わる」と心から信じるようになりました。
――そのリーダーの何が印象的だったのでしょうか?
一番は“ギブの精神”ですね。自分を犠牲にしてでも「なんとかこの部下を育ててやろう」という想いが強かった。人生って、10与えて9は与え損。でも、残りの1が9を補ってあまりある価値を生む。それを信じて行動し続けられるのが、本物のリーダーだと思います。
ちなみにその方、今も独身で還暦を迎えられたのですが、お祝いにはなんと40〜50人が集まったんですよ。それだけ人に愛されるキャラクターなんでしょうね。
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