――AIにこれから触れてみたい人は、どう学んでいけばよいでしょうか?
まずは「自分が関心のあること」で試してみるのが一番おすすめです。仕事に関係することであれば、企画書を一人で考えるよりも、AIに話しかけながらアイデアを出してもらうと、スピードも質も上がります。また、文章作成でも、自分で書いたものを添削してもらったり、ドラフトを出してもらったりすることで、その便利さをすぐに実感できると思います。
プライベートでの活用もおすすめです。私は最近ボードゲームにハマっているのですが、「世界で人気のボードゲームを表形式でランキング化して」と頼むだけで、かなり詳しいリストを出してくれます。こうした使い方を通じて、AIのリサーチ能力の高さにも驚かされます。
――生成AIに関する最新情報のキャッチアップはどのようにしていますか?
私はITmediaや日経クロステックなどのWebメディアに加え、X(旧Twitter)でAI関連情報を発信している専門家の投稿を毎朝チェックしています。特にXでは、米国のアップデート情報が日本時間の午前中にはまとめられていることが多く、リアルタイムでのキャッチアップに最適です。最近はAIツールの新機能も日米同時リリースが増えてきているので、情報のタイムラグもほとんど感じません。
――最後に、AI活用を始める人へのメッセージをお願いします
まずは「気になったことから試してみる」ことが大切です。AIの使い方に正解はありません。プロンプトもとにかく試して試して、学んでいくものです。私は「試行錯誤力」がAI活用力を左右すると考えています。完璧な使い方を目指すのではなく、まずは気軽に触れて、自分なりの活用法を見つけてもらえたらうれしいです。
谷口恵子
東京大学法学部卒、東京大学大学院修了。日本オラクル、ソニーを経て起業。英語学習コーチ、AI活用コンサルタントとして活動。立教大兼任講師。参加者5万人超のAI活用コミュニティを運営。主な著書に『AI仕事革命』『AI英語革命 ver.3』など。
7割が「課長」になれない中で、5年後も食っていける人物
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