アプリでは、写ルンです本来のアナログの魅力を保ちながら、デジタル技術でさらに楽しめるよう工夫した。写ルンですの最も楽しい瞬間は、撮った写真を見るときにある。
そこで、現像完了後に初めて画像を開くと、27枚が重なった状態で表示され、好きな方向にスワイプしながら1枚ずつ確認できる演出を用意した。現像したフィルム写真をめくる体験をデジタルで再現したもので、この演出は初回開封時のみ楽しめるようにした。単に画像データを渡すだけでなく、現像を待った後の感動を最大化する仕組みだ。
アプリのダウンロード数は非公開だったが、利用者は20代を中心とした女性が多いという。初めて写ルンですを購入した利用者もいるなど、「アプリをきっかけに、写ルンですを試してみたいという声も出ている」と植松さんは手応えを語る。
スマホアプリの中には、レトロ風の写真を撮影できるものもあるが、写ルンですとの違いは明確だ。
「撮ってすぐに確認できるフィルム風アプリとは異なり、ファインダーをのぞいて撮影し、うまく撮れているか分からないまま現像を待つところも含めて1つの体験だ」と植松さんは差別化ポイントを語る。
衰退するシャープは「日本そのもの」か “世界の亀山モデル”が失敗パターンにハマった理由
「47都道府県ピンバッジ」が人気 なぜ「群馬県」が断トツに売れたのか
コクヨ「大人のやる気ペン」が人気 約1万円でも売れる“共感の理由”
360度くるくる回せる「焼き鳥器」が人気 開発のきっかけは、行きつけ店の閉店
ドリップもサイフォンも、これ1台で実現 タイガー「毎日飲みたくなるコーヒー」開発の舞台裏Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング