リリースから約3カ月が経過したが、現在の課題はアプリの認知度向上にある。植松さんは「写ルンです自体もリブランディングした。新しいパッケージデザインとWebサイトで、ブランドイメージとアプリをもっと多くの人に知ってもらいたい」と語る。
海外展開も視野に入れる。すでに、写ルンです自体はクイックスナップとして海外でも人気が高く、その流れを受けてアプリも順次展開していく方針だ。ただし当面は、国内での利用実績を重視していく。
同社は今後、写ルンですとアプリを組み合わせて楽しむ体験として訴求していく方針だ。SNSでのプロモーションを強化し、ユーザーのフィードバックをもとに改善を重ねながらサービスの定着を図る。さらに、写ルンです40周年となる来年に向けてイベント企画も検討している。
「アナログの良さとデジタルの便利さを組み合わせ、写真の楽しみ方をさらに広げていきたい」と高井さんは展望を語る。40周年を迎える来年に向け、富士フイルムが「アナログ×デジタル」の新体験をどのように市場に定着させるか、今後も注目だ。
衰退するシャープは「日本そのもの」か “世界の亀山モデル”が失敗パターンにハマった理由
「47都道府県ピンバッジ」が人気 なぜ「群馬県」が断トツに売れたのか
コクヨ「大人のやる気ペン」が人気 約1万円でも売れる“共感の理由”
360度くるくる回せる「焼き鳥器」が人気 開発のきっかけは、行きつけ店の閉店
ドリップもサイフォンも、これ1台で実現 タイガー「毎日飲みたくなるコーヒー」開発の舞台裏Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング