「写ルンです」17億本突破 なぜ、Z世代はアナログに夢中なのか(4/4 ページ)

» 2025年09月22日 08時00分 公開
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海外展開と認知拡大が今後の課題

 リリースから約3カ月が経過したが、現在の課題はアプリの認知度向上にある。植松さんは「写ルンです自体もリブランディングした。新しいパッケージデザインとWebサイトで、ブランドイメージとアプリをもっと多くの人に知ってもらいたい」と語る。

 海外展開も視野に入れる。すでに、写ルンです自体はクイックスナップとして海外でも人気が高く、その流れを受けてアプリも順次展開していく方針だ。ただし当面は、国内での利用実績を重視していく。

photo 2026年に写ルンですは40周年を迎える

 同社は今後、写ルンですとアプリを組み合わせて楽しむ体験として訴求していく方針だ。SNSでのプロモーションを強化し、ユーザーのフィードバックをもとに改善を重ねながらサービスの定着を図る。さらに、写ルンです40周年となる来年に向けてイベント企画も検討している。

 「アナログの良さとデジタルの便利さを組み合わせ、写真の楽しみ方をさらに広げていきたい」と高井さんは展望を語る。40周年を迎える来年に向け、富士フイルムが「アナログ×デジタル」の新体験をどのように市場に定着させるか、今後も注目だ。

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