昭和時代のウインナーといえば、子供向け弁当の定番だった「赤ウインナー」が主流だった。そんな家庭の食卓を変えたのが、日本ハムの主力「シャウエッセン」だ。本場ドイツを彷彿(ほうふつ)とさせる本格ウインナーは1980年代はもっぱらレストランで楽しむ高級品だったが、所得水準の向上や同社のCM戦略が当たり初年度から大ヒット。発売から40年を迎えたいまも長く愛されるブランドになっている。
シャウエッセンが発売されたのは、国民の所得水準が順調に伸びていた1985年2月。その年の9月にドル高是正に向けた「プラザ合意」がなされ、円高ドル安によって日本からの海外旅行者数も86年に初めて500万人を超えた。
そんな中、ドイツの本格ウインナーを意識して開発されたシャウエッセンの出足は鈍かった。「当時は赤いウインナーが主流。シャウエッセンはそれと比べて価格も高かった」のが理由。一番のウリであるウインナーの皮にも違和感を覚える人が少なくなかった。
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丸亀製麺は“讃岐うどん”の看板を下ろしたほうがいい、これだけの理由copyright (c) Sankei Digital All rights reserved.
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