ご存じのように、日本のコンビニで売られている、おにぎり、お弁当、総菜パン、唐揚げなどは外国人観光客から「自分の国とはまったくクオリティーが違う」と称賛されて久しい。メディアでも「日本スゴい」の定番コンテンツとなっている。
「ま、日本人の味へのこだわり、手先の器用さは世界一だからな、当然だよ」と優越感に浸っている人も多いだろうが、本当に注目すべきは、外国人労働者の皆さんだ。
大手コンビニやスーパーから総菜製造の委託を受けている食品製造業など「中食」にかかわる企業の業界団体「日本惣菜協会」の資料によれば、全食品製造業の労働者約120万人中、半分近くが総菜製造に従事している。しかし、低賃金重労働に嫌気がさしている日本人労働者がほとんど集まらない。かといって、採算が取れないので機械化の導入も進んでいない。その結果、総菜製造現場の「現実」は以下のようになっている。
「多くの作業者は、外国人」
事業者が直面しているこのシビアな現実に対して、日本政府は少しでも手助けしようと「外国人」をじゃんじゃん入れているわけだ。例えば、農林水産省のデータでも以下のように説明している。
特定技能在留外国人数は、令和7年6月末時点(速報値)で、特定技能1号33万3123名、特定技能2号3073名。外国人労働者のうち、飲食料品製造業分野は全分野中で最多の8万4071人、令和11年3月末までに13万9000人の受入れを見込んでいる。
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