──私もネイルが大好きで、毎月ネイルサロンに通っています。ネイルの仕上がりはもちろん、ケアや接客なども素晴らしいことが通い続ける理由です。木下さんが考える日本のネイルやネイルサロンの良さをお聞かせください。
まずは技術力ですね。細やかなアートの作りこみや、ネイリストの手元の美に対する探究心は世界でもトップクラスだと思います。そういった高い技術力に加えて、店内が衛生的であることと、お客さまへの細やかな気遣いも日本ならではの特徴だと思います。
──日本のネイルサロンの多くは、ネイルのオフからケア、新しいデザインの施術まで数時間かけて丁寧に対応してくれますよね。海外のネイルサロンは違うのでしょうか?
海外では一人にかける時間が圧倒的に短いですね。日本のネイリストが爪を健康に美しくすることを大切にする一方、海外のネイリストは短時間で、ある程度持ちがいいことを重視しています。海外でも日本人オーナーのネイルサロンは仕上がりや接客の質が高いと人気です。
──では逆に、木下さんが考える日本のネイル産業で改善していきたいことをお聞かせください。
ネイリストの知識のアップデートが重要だと考えています。日本ネイリスト協会は1997年、日本初のネイルの検定試験として「ネイリスト技能検定試験」を創設しました。2008年には、検定試験の専門性や公益性の向上を目指し、日本ネイリスト協会とは独立した機関として、日本ネイリスト検定試験センターを設立。検定試験の主催と運営を移行しました。ネイリストは国家資格がありませんが、ネイルの道を志す多くの方がこうした検定を受験するため、実技や知識の勉強に励んでいます。
【編集履歴:2025年10月10日午後20時30分 記事内容を一部加筆・修正しました】
私はネイリストを目指すときだけでなく、資格を取得してネイリストになった後も、個人の知識を増やし、技術の幅を広げることが重要だと考えています。個人の努力だけでなく、日本ネイリスト協会としても、勉強のためのコンテンツや講習会を増やしていかなければいけません。
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