筆者がネイルサロンに通い続ける理由は、技術だけではない。ネイルサロンで提供されるサービスにも価値を感じているからだ。
昨今、自身でネイルをする「セルフネイラー」が増加している。ロフトやプラザといった雑貨店に加え、スリーコインズ、セリアなど100円ショップでもネイル用品が多く取り扱われるようになった。セルフネイラー向けのネイル製品市場も拡大しており、2023年の市場規模は454億円と、前年から3.4%伸長した。
筆者もマニキュアをいくつか持っており、コロナ禍による緊急事態宣言でネイルサロンが休業していた時は、自分でネイルをしていた。その時気付いたのが、ネイルサロンには技術だけでなく、ネイリストとの会話やサービスなど接客も求めていることだった。
「日本のネイルサロンは、店内の清潔さとお客さまへの細やかな気遣いも大きな特徴だと思います。海外のネイルサロンは短時間で終わらせることが多いですが、日本はネイルのオフやケアも大切にしており、爪を健康で美しく保つことに注力しています。海外でも、日本人オーナーのネイルサロンは、仕上がりが美しく、接客も素晴らしいと人気が高いです」(木下氏)
筆者が通うネイルサロンでも、施術前の消毒に加え、座席やテーブルの清掃もお客ごとに行われている。また、施術時間が数時間と長いことを考慮し、ドリンクサービスがある。ネイルを施術する際の異物が入らないよう、ドリンクにはフタを付ける徹底ぶりだ。
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