新卒1年目の希望年収は?  学生の希望と企業提示に生じるギャップ(1/2 ページ)

» 2025年10月08日 08時00分 公開

 2027年卒の就活生(大学生、大学院生)が希望する初任給はいくらか。就活サービスを運営するi-plug(大阪市)の調査によると、社会人1年目に希望する年収(額面)は、3年連続で「300万〜399万円」(45.9%)が最多となった。

photo 2027年卒の初任給に関する調査(画像はイメージ、提供:写真AC)

 「500万円以上」と答えたのは16.4%。ちなみに、国税庁の「民間給与実態統計調査」(2023年)によると、給与所得者の平均年収は460万円だった。大学生の約6人に1人が、初年度から日本人の平均年収を上回る収入を希望していることが分かった。

photo 新卒配属1年目に希望する年間の給与額(出所:プレスリリース、以下同)
photo 過去5年間の日本人の平均年収の推移(国税庁「民間給与実態統計調査」2023年度より)

 内定先から提示された年収が希望額を下回った場合、内定を辞退するか尋ねたところ、「給与以外の条件によっては辞退しない」が85.6%と最も多く、過去3年で大きな変化はなかった。一方、「辞退する」と答えた割合は8.5%で、年収を重視する学生の傾向が見られる。

photo 提示された給与が希望の年収以下なら内定辞退する?

 実際の年収と希望額との差がどれくらいなら許容できるのか。この質問に対し「50万円以内」が52.2%、「51万〜100万円」が37.8%と目立った。約9割の学生が、希望年収との差が100万円以内であれば許容できるとしている。

photo 希望金額との差はいくらまで許容できるか
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