周辺には、ほかのアート施設も誕生する。2026年度冬には、体験型アートセンター「Superblue Kyoto(スーパーブルー 京都)」が開館。世界的なアーティストによる大規模な没入型作品を、定期的に入れ替えながら展示する。
施設内には、地元の伝統工芸に加え、学生や若手アーティストの作品を展示するギャラリーも設置する予定だ。チームラボを目当てに訪れた国内外の観光客も、若手アーティストらの作品に触れる機会が生まれる。そんなエリアが形成されつつある。
課題もある。アート施設の集積が観光客を呼び込む一方、地域住民の生活環境への影響は未知数だ。京都市は「地域住民との対話を通じて、生活環境の変化に対する不安を軽減する必要がある」としている。
京都市はアートを一過性の集客装置ではなく、まちづくりの基盤として位置付けている。文化を通じて人々が交わることで、自然に新しい活動や価値が生まれ、それがまた人を呼び込む。
暮らしと創造活動が共存するまちづくりがどうなっていくのか。チームラボの長期契約が象徴するように、その成果は10年後、20年後に見えてくる。
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「47都道府県ピンバッジ」が人気 なぜ「群馬県」が断トツに売れたのかCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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