「チームラボ京都」が開業 50以上の没入型アートで、京都の駅前はどう変わる?(4/6 ページ)

» 2025年10月09日 06時00分 公開

60年契約で描く「文化芸術によるまちづくり」

 チームラボ京都は、京都市が進める「京都駅東南部エリア活性化方針」の一環として誕生した。アート施設を軸にまちづくりを推進する取り組みだ。

 対象エリアは南区の山王学区。京都駅八条口から徒歩7分と近く、2023年には京都市立芸術大学もこのエリアに移転してきた。そのため、京都市はここを「文化芸術都市・京都」の新しいシンボルゾーンに位置付けている。

 観光スポットが少なく、人口減少や高齢化が進んでいたエリアに、チームラボ京都などのアート施設を集める。これによって新しい人の流れをつくり、地域を活性化させる方針だ。

photo 「京都駅東南部エリア活性化方針」の対象エリア(画像は京都市公式サイトより引用)
photo 2023年には京都駅前に「京都市立芸術大学」も移転した(筆者撮影、以下同)

 契約期間は60年の長期にわたる。京都市は「地域に愛される新しいランドマークになってほしい」と期待している。

 また、京都では観光客が一部に集中するオーバーツーリズムの問題がある。チームラボ京都の開業によって、京都駅東南部エリアにも人が流れ、観光客を分散させる効果が見込まれる。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

SaaS最新情報 by ITセレクトPR
あなたにおすすめの記事PR