この記事は伊藤羊一(著)、 清水めりぃ(マンガ)の書籍『マンガですぐ読める 1分で話せ』(SBクリエイティブ、2023年)に、編集を加えて転載したものです(無断転載禁止)。なお、文中の内容・肩書などは全て出版当時のものです。
ロジカルに話す基本ができていれば、相手はあなたが伝えたいストーリーや、その骨子を理解しやすくなります。「主張はこれです」「根拠はこれです」と順を追って説明していれば、当然、相手には分かりやすくなります。
しかし「分かりやすく話せばいいのか」というと、それだけでは足りないこともあります。自分を振り返ってみて、「分かりやすい」「ロジカルである」だけで、動いたことはあるでしょうか?
きっと、そうではないですよね。
もちろん、ロジカルに考えられたストーリーがないと、聞き手はあなたの言うことを理解できません。しかし、ロジカルに正しいことを聞いて理解するだけでは、人は動きません。
例えば、あなたがマンションを買う時のことを考えてみてください。
販売員から、「都心から近く、さらに駅からも近くて閑静な住宅街にあるんですよ」と言われ、「それは通勤にも便利でいいな」と思ったとします。販売員はさらに続けます。
「間取りは、夫婦で小さな子ども1人という家族にうってつけの造りです」
「うん、これは住みやすそうだ」
「値段は◎千万円です」
「なるほど、これなら賃貸よりもいいな……」
条件は合いそうです。でも、条件が合うというだけでマンションを購入するかということです。マンションほどでなくとも、ある程度高価なものは、もう一歩、えいやと踏み出す何かが必要でしょう。
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新人「議事録はAIにやらせました」何がダメなのか? 効率化の思わぬ落とし穴Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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