スタッフサービス・ホールディングス(東京都千代田区)が高校・高専卒、短大卒、専門学校卒、大卒、大学院卒の25歳までを対象に実施した「新卒3年未満で正社員を退職した若年層の意識調査」によると、新卒で就職した会社を入社3年未満で退職した人に在職期間を尋ねたところ、48.2%が「1年未満」と回答。中でも「半年未満」と回答した人は30.8%に上り、約3人に1人となっている。
入社後に初めて「辞めようかな」となんとなく思った時期については、入社初日までにそう感じた人は10.2%だが、入社後1週間〜1カ月未満では10.8%、1カ月〜3カ月未満では18.1%、3カ月〜半年未満で14.6%、半年〜1年未満で16.6%と高止まりの傾向が続く。3カ月未満で51.0%と半数を超え、1年未満の時点では82.2%が退職を考えた経験があると回答している。
実際に退職した理由で最も多かったのは「上司や同僚との人間関係が悪かった」で26.3%。続いて「社風が合わなかった」(26.1%)、「会社の将来に不安を感じた」(21.1%)という順である。職場の人間関係の悪さが退職の引き金になっている。
さらに深掘りした調査によると、退職した会社で「コミュニケーションに悩んだ経験があるか」の質問では、25.1%が「常にコミュニケーションで悩んでいた」と回答。「時々コミュニケーションで悩んでいた」が46.5%と、計71.6%が職場のコミュニケーションで悩んだ経験があると回答している。つまり、職場の人間関係の悪化による退職は、コミュニケーション不全が原因とみることができるのだ。
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カスハラ加害者=消費者という思い込み 企業が従業員を守るために再確認すべきことCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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