この記事は、書籍『デキる上司がデキる部下を潰してしまう。はなぜ起こるのか?』(前田康二郎/クロスメディア・パブリッシング)に、編集を加えて転載したものです。なお、文中の内容・肩書などは全て出版当時のものです。
働き方改革やハラスメントの厳格化などで、異常な労働や指導は制限されるようになりましたが、それでもなお、心身の不調をきたしてしまう人達が多く生まれてしまうのはなぜなのでしょうか。それは、「自分で自分を追い込んでしまう」人に関しては、これらの対策は効かないからです。
わかりやすい例でいえば、アスリートがトレーニングのし過ぎで再起ができないほどの故障をしてしまうケースです。昭和の時代であれば、指導者から強制的に過剰な量の練習を強いられて故障をしてしまった、ということもあったと思います。しかし今のように、指導方法が見直されつつある時代であっても、トレーニングのし過ぎで故障してしまう人は大勢います。
スポーツである以上、結果を出すまでの一環としてケガや故障はつきものですし、試合中の怪我などがあることは理解していますが、自主トレーニングで故障してしまう人も中にはいます。そのような方の場合、なぜそのようなことが起こるかを考えると、向上心のある人、負けず嫌いの人ほど「自分で自分に過剰な負荷をかけて追い込んでしまう」からではないでしょうか。
監督が「今日は体を休めなさい」と言っても、隠れてトレーニングをしてしまう、コーチが「少しでも、今日は体調がおかしいな、と自覚症状があったら名乗り出なさい」と言っても「ここで名乗り出たら自己管理ができていない人間だと思われる」と思って名乗り出ない。こればかりは、指導者が「できていない人を、できるようにするために指導をする」という指導手法の範囲では網羅できないのです。
ではどうすればよいかというと、通常の指導とは正反対に「結果を出すためにトレーニングし過ぎない努力をする」「結果を出すためにも身体を休め、メンテナンスをする努力を怠らない」というマインドセットが養われるように指導するということです。
なぜなら自分で自分を追い込める人は、身体を休めると「練習不足ではないか」「他の人は今も練習をしているのではないか」と不安で居ても立ってもいられないので、トレーニングしていたほうが「ラク」だからです。ラクなほうに行って結果が出ればいいですが、結果を出す手前でリタイアしてしまってはトレーニングの甲斐がなくなってしまいます。トレーニングの結果を出すためにも「休む」「メンテナンスをする」という行為がいかに大切かを指導する必要があるのです。
7割が「課長」になれない中で、5年後も食っていける人物
「辞めたけど良い会社」 ランキング ワースト30社の特徴は?
月2回の当日欠勤でクビって言われました。不当解雇になりますか?
優秀な若手がどんどん辞めていくが、「社内運動会」をやっても防げないワケCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング