「スイッチ2」ヒットの裏側 “変えない勇気”が1000万台を生んだ

» 2025年11月06日 20時00分 公開
[産経新聞]
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 任天堂は5日、記録的なヒットとなっている新型ゲーム機「ニンテンドースイッチ2」について、購入者の84%が旧型機のスイッチから移行したユーザーだと明らかにした。スイッチの体験価値を維持したまま、順当にハードウエア性能を向上させたことで、既存ユーザーに広く受け入れられたとみられる。

photo 家電量販店で発売されたゲーム機「ニンテンドースイッチ2」=6月5日、大阪市浪速区(彦野公太朗撮影)

 同社の古川俊太郎社長は同日の記者会見で「スイッチ2に(事業の)主軸を移すが、スイッチも事業環境を踏まえながら販売を継続する」と述べ、当面の間は併売を続ける方針を示した。

 スイッチ2は6月5日の発売から9月末までに世界で累計1036万台を販売。発売後の同じ期間としては、任天堂のゲーム専用機史上最高の販売台数となっている。古川氏は「後継機種はスイッチの持つ特徴や可能性をさらに発展させることが重要と考えた」と述べた。

 スイッチは発売から約8年半で1億5401万台を売り上げ、任天堂史上最も売れた携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」にあと1万台にまで迫っている。スイッチの膨大なユーザーを取りこぼさないためにあえて大きな変更を加えず、ゲームソフトの互換性などにも気を配ったことが、スイッチ2のヒットにつながったとみられる。

 古川氏も「普及という点ではスイッチのユーザーに(スイッチ2を)買っていただくフェーズが当面続いていくとみている」としており、世界で1億人を超えるとみられるスイッチのユーザーをいかに次世代機に誘導するかが重要となる。

 一方、半導体関連の部品価格が高騰している影響については「関税が変わるような不測の事態がなければ採算性は維持できる」と説明した。(桑島浩任)

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