海外スシロー事業も好調で、売上収益は42.6%増の1314億2000万円、営業利益は105.1%増の203億4000万円と大きく伸ばした。同社は2026年度に海外事業の売上比率を35%まで高める計画で、2025年度に30%を超えた。
香港、台湾、中国大陸や、韓国、タイ、シンガポール、インドネシア、マレーシアなどでの回復・成長が業績をけん引した。特に中国では1日当たりの売り上げで過去最高を更新する店舗が相次ぎ、全拠点で業績を大きく伸ばしたという。中国での出店は今後も加速させる方針で、12月6日には、上海で2店舗を同時に出店する予定だ。
山本雅啓社長は中国市場について「都市部の出店を通じて大きなポテンシャルを感じている。リーズナブルな価格で、現地の方にも受け入れられる価値を提供していきたい」と述べた。
京樽事業の売上収益は2.2%減の234億2500万円、営業利益は107.9%増の7億6600万円だった。不採算店舗の閉鎖を進めたことで店舗数は208店に減少したが、外商販売の強化などにより利益が改善した。
回転すし「みさき」ブランドでも不採算店の整理を進め、収益の安定化を図っている。通期の既存店売上高は前年同月比105.3%で推移した。
すし居酒屋「杉玉」事業は、売上収益が19.8%増の81億5300万円となった一方で、営業利益は38.4%減の2億7100万円にとどまった。増収減益ではあるが、店舗数は前年より8店増えており、事業拡大の段階にあるという。
FOOD & LIFE COMPANIESは2024〜26年の中期経営計画で、売上高4850億円、営業利益405億円、営業利益率8.4%を目指す。2035年までに海外売上比率を55%まで高める方針を掲げ、引き続き海外展開を強化する考えだ。
スシローの注文用ディスプレイ「デジロー」は何がすごい? 大画面に盛り込まれた数々の仕掛け
サイゼ、ガスト、バーミヤン…… コロナ禍で姿を消した「深夜営業」が続々と復活し始めている理由Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング