クライアント訪問時、コートはどのように持つのが正しい? マナー講師が解説(1/2 ページ)

» 2025年11月19日 08時30分 公開
[ITmedia]

 今回「社会人として必須のビジネスマナー〜顧客先への来訪編〜」について、コミュニケーション・マナー講師であり、株式会社EXSIA代表取締役の松原奈緒美さんに話を聞いた。5万人以上の社会人の指導を担当するとともに、NPO法人日本サービスマナー協会ゼネラルマネージャー講師として「マナー講師養成講座」「プロフェッショナルマナー講師養成講座」で、後進講師の育成も担当している。

社会人であれば知っておくべきビジネスマナー(画像:ゲッティイメージズより)

――クライアントへの訪問時に気を付けるべきことはありますか?

 まず、到着時間です。車移動の場合は駐車スペース確保などに時間がかかるため、余裕を持って行動したいですね。ただし、早すぎる訪問は避けましょう。企業への訪問の場合は2〜5分前くらいが理想です。あまり早く行きすぎると、部屋の準備が整っていないこともあります。逆に大企業ではギリギリに到着すると、来客ラッシュによる受付混雑もありえます。個人宅の場合は、時間ちょうどの訪問を意識するとよいでしょう。

 訪問先は相手のテリトリーですので、相手の指示に従って行動しましょう。勝手に部屋へ入ったり座ったりせず、基本的には相手の指示を待つようにします。

 手土産については、会社のポリシーを事前に確認し、受け取り不可であれば持参しないのがマナー。持参する際は、相手の手間を考え、小分けで常温保存ができるものが適しています。

 冬場には、コートの扱いも注意しましょう。コートは相手先に入る前(企業なら建物に入る前、個人宅なら門の外)で脱ぎ、中表(裏地が外側)にして腕にかけて持つのが基本です。表面には汚れや花粉が付着している可能性があるため、相手先に不要なものを持ち込まないという配慮です。裏地が外側になるので、裏地が派手・破損しているなどがないようにしたいですね。

――名刺交換で気を付けるべきことはありますか?

 名刺は、相手の胸の高さで差し出すのが基本です。両者が不自然に下げ合う必要はありません。下げすぎると相手が受け取りにくく、名刺入れを下げる動作を強いることになります。相手にとっての受け取りやすさが最優先です。

 また、受け取った後の会話をする際などに名刺を片手で持ったり、下げたりするのは失礼にあたります。名刺は相手の分身とされるため、丁寧に扱う必要があります。立って話す際は、両手で胸の高さで持ったまま話しましょう。着席後は名刺入れの上に乗せて左側に置き、商談が終わるまでテーブル上に置いておくのがマナーです。

 資料を広げるなどで名刺を落としてしまう危険性がある場合は、上席者が「お名刺、お先に失礼いたします」と声をかけて片付けることで、一斉に下げる流れが生まれます。その場合は目上の人の判断に従いましょう。

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