先週つけた1ドル=157円は、今までと違い「すごく嫌な感じ」がしている。長期金利が1.8%を超えてきたのも放漫財政にマーケットが反応していると私は見る。
高市早苗首相は今月、国会論戦の中で、政府が財政健全化の指標として掲げてきた基礎的財政収支(PB、プライマリーバランス)を巡り、単年度での黒字化を目指す姿勢を取り下げる考えを表明した。PB黒字化の目標は、私が参院議員の頃から「2020年度」になったり「25年度」になったりと先送りを続けて、ついに今回取り下げとなった。責任から逃避しているとしか思えない。
高市首相は、欧州連合(EU)のように、PBは複数年で見ればいいと言っているが、それは、黒字の年と赤字の年があるような場合で、日本のようにずっと赤字の国が言っても世界から信用されない。それどころか、もう一生、黒字にならないのではと感じてしまう。
高市首相は「債務残高対GDP(国内総生産)比」という言葉も使い始めた。この件について、ニッポン放送で、元モルガン銀行東京支店長の藤巻健史さんと意見交換した。藤巻さんは「これを言うということは、むしろインフレを加速させて、政府債務を目減らしさせようとすら感じる。財政再建をあきらめて、インフレまたはハイパーインフレで財政再建するという宣言に等しい」と話す。
「アサヒとキリン」どこで差がついたのか? 数字が語る両社の選択
サイゼの「300円ドリア」はいつまで続く? “デフレの申し子”が直面する試練と選択copyright (c) Sankei Digital All rights reserved.
Special
PR注目記事ランキング