その他、店内の特徴としては、ITを活用した施策が多くみられた。例えば、近所のまいばすは有人レジが基本だが、トライアルGOにはセルフレジが5台程度並んでいた。酒を購入する際の年齢確認は、セルフレジ付属の「顔認証カメラ」で行う。何かトラブルがあったら、従業員を呼び出す仕組みだ。トライアルグループは店舗でのIT活用を積極的に推進しているが、トライアルGOにもその影響が見られた。
いつもまいばすで購入する酒や野菜の価格も店内でチェックしてみたが、全般的に大きな違いは感じられなかった。
まいばすではイオンのPBも販売しているが、トライアルGOには西友のPB「みなさまのお墨付き」が並んでいた。グループのPBを取り扱っている点は共通している。
買い物を終え、改めて消費者の立場でまいばすとトライアルGOの違いについて考えてみる。トライアルGOは店内のサイネージやポップなどを活用し、楽しい買い物体験を提供しようとする意図を強く感じた。一方、まいばすは商品が整然と並べられており、注力商品のアピールも控えめだ。
まいばすは自社の公式Webサイトでも触れているように、地域の「冷蔵庫」に徹している。自宅の冷蔵庫の中を派手に飾る人がいないように、必要最低限の店内装飾で、スピーディーな買い物ができるようになっている。都内では後発で、チャレンジャーの立場にあるトライアルGOは、ある種の“雑多”な雰囲気やできたて総菜を武器に、まいばすとの差別化要素を強くアピールしているような印象を受けた。
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