2026年1月1日に「下請法」が改正され、「中小受託取引適正化法」(取適法)が新たに施行される。東京商工リサーチが調査したところ、法改正について「影響精査済み」の企業は42.8%にとどまり、「精査していない」「(法改正を)知らなかった」という企業は計57.1%だった。
認識レベルを企業の規模別に見ると、「知っており、影響を精査済み」は大企業が68.2%、中小企業は40.6%と大きな差があった。また大企業の23.8%が「知っていたが、影響は精査していない」、中小企業の21.4%が「知らなかった」と回答し、対応が遅れている企業が一定数見られた。
産業別に見ると、「知っており、影響を精査済み」と回答した企業の割合は「製造業」(53.5%)が最も多く、以降は「運輸業」(49.7%)、「卸売業」(48.6%)と続いた。一方、「知らなかった」の割合は「農・林・漁・鉱業」(35.1%)、「不動産業」(34.2%)、「サービス業他」(31.8%)が上位を占めた。
法改正の営業利益への影響について、80.7%「影響はしないだろう」と回答した。「利益増」は10.7%(「利益が少し増えそうだ」10.1%と「利益が大いに増えそうだ」0.5%の計)、「利益減」は8.5%(「利益が少し減りそうだ」7.5%と「利益が大いに減りそうだ」0.9%の計)だった。
産業別で見ると、「利益が増えそうだ」の割合は「製造業」(13.7%)が、「利益が減りそうだ」の割合は「建設業」(11.8%)が最も多かった。
政府による民間企業への取引介入の賛否を尋ねた。「賛成」は74.4%(「大いに賛成」14.3%と「どちらかというと賛成」60.0%の計)、「反対」は25.6%(「大いに反対」3.3%と「どちらかというと反対」22.2%の計)だった。東京商工リサーチは「長年の商慣習の変更や受託側の弱さを補うには、法律が必要と認識している一方、企業からは『新たに追加された従業員基準への確認作業に追われている』との声もあり、施行後も企業の対応は続きそうだ」とコメントした。
調査は12月1〜8日、インターネットで実施し、6339社から回答を得た。資本金1億円以上を大企業、1億円未満(個人企業等を含む)を中小企業と定義した。
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