ファミコンはなぜ特別だったのか スペースインベーダーから始まった物語ゲームビジネス(1/4 ページ)

» 2026年01月02日 09時00分 公開
[岡安学ITmedia]

この記事は、書籍『ゲームビジネス』(岡安学/クロスメディア・パブリッシング)に、編集を加えて転載したものです。なお、文中の内容・肩書などは全て出版当時のものです。

 みなさんが最初に手に触れたゲーム機はなんですか?

 最近、eスポーツの若手プレイヤーに最初に遊んだゲーム機の話を聞くと、プレイステーション2であったり、ニンテンドー64であったりと、「つい最近のハードでは?」と思われる答えが返ってきます。結構ベテランのプレイヤーに話を聞いても、スーパーファミコンであったりPCエンジンであったりで、それも物心ついたときには家にあったというゲーム機ネイティブ状態です。おそらく、多くの読者の方もそれに当たるのではないでしょうか。

 私が幼少の頃はテレビゲームが家庭にあるところはほとんどなく、現在のようなアミューズメントスポットとしてのゲームセンターも存在しませんでした。

2023年に45周年を迎えた「スペースインベーダー」(出典:タイトー公式Webサイト)
スペースインベーダーの筐体(出典:タイトー公式Webサイト)

 1978年、7歳の頃にタイトーから『スペースインベーダー』が発売され、社会現象となるほど流行しました。ゲームセンターの前身とも言える『スペースインベーダー』専門の遊技場であるインベーダーハウスが登場し、それ以前では、ホテルのロビーやデパートの屋上などにピンボールなどを設置したゲームコーナーがあるくらいでした。『スペースインベーダー』が流行してからは、喫茶店のテーブル代わりに『スペースインベーダー』が置かれたほどです。

 小学1年生には1ゲーム100円で遊ぶのは難しかったのですが、インベーダーハウスに行ったことはありました。このときの衝撃がゲームをプレイし続けるきっかけになったと言えるでしょう。

 一応、『スペースインベーダー』ブームを経験したと言えますが、まだ子どもだったため、どのくらいの規模の社会現象となったかは体感ではわかりませんでした。先述した喫茶店を始め、どこにでも設置されていたり、100円玉不足になったりと、当時のニュースを見直す限りでは、かなりの規模だったのではないでしょうか。

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