アシックスもミズノも、現在はスポーツスタイル市場に力を入れており、アシックスのオニツカタイガーはもちろん、ミズノのフットウェアも着実に成長しています。
ただ、私自身はこの流れに一抹の不安を感じています。スポーツスタイルという「普段着としてのスポーツウエア」は、あくまで流行に支えられている市場です。ナイキやアディダス、ニューバランス、新興ブランドがひしめくレッドオーシャンの中で、アシックスもミズノも継続的な差別化が求められています。
特に、厳しい状況にあるのはミズノです。アシックスには、オニツカタイガーという確立されたブランドと、すでに定着したランニング文化という明確な軸があります。一方のミズノには、そのような軸がまだ見えていません。仮にスポーツスタイルの流行が一段落したとき、後追いで参入したミズノが失速する可能性は否定できません。
スポーツスタイルのブームが去った後も、競争力を維持し、成長を描けるのか。この問いに両社がどう向き合うのか、今後も注目していきたいと思います。
草刈 貴弘
大学卒業後、舞台役者などを経て2007年にSBIリアルマーケティングに入社。2008年にさわかみ投信に転じ、顧客対応部門、バックオフィスの責任者、アナリスト、ファンドマネージャーを経験し、2013年に最高投資責任者、運用調査部長、2015年取締役最高投資責任者に就任。2023年3月に現職のカタリスト投資顧問に入社し、同年6月に取締役共同社長に就任。
投資先企業の企業価値向上に直接寄与することで、日本企業の成長と資本市場の活性化と、個人投資家の財産づくりを両立することを志向する。ファンダメンタル分析を基にしたバリュー投資を軸に、持続的成長の転換点を探るのをモットーとする。現在、朝日インテック社外取締役。東洋大学理工学部卒。
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