アナ雪、インサイド・ヘッド超えの「中国アニメ映画」の正体 日本でもウケるか?(3/3 ページ)

» 2026年01月08日 07時30分 公開
[白川穂先ITmedia]
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日本で存在感が増しつつある、中国コンテンツ

 ちなみに先述したアニメ映画『羅小黒戦記』シリーズは、『ナタ』以上に日本の観客から人気が高く、すでにその兆しがある。羅小黒戦記は、人間の開発で住処を失い旅に出た、黒猫の妖精・シャオヘイが道中で人間や妖精と出会い、共存や居場所の意味を知りながら成長していく物語だ。

『羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来』

 2019年公開の1作目『羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来』は、中国アニメとして異例の日本興収5.8億円を達成したことで話題になった。

 2025年11月に公開された2作目『羅小黒戦記2 ぼくらが望む未来』でも評判を落とさず、興収4億を突破。前作以上のロングランヒットが期待されている(参照:BANGER「興収2.5億円突破!『羅小黒戦記2 ぼくらが望む未来』4週目来場者特典は本編カットクリアカードに決定」)。

 中国アニメでは3Dが主流だが、同作は日本人にとって親しみのある2D作画の愛らしいキャラクターデザインも魅力のひとつ。主人公のシャオヘイをはじめ、その登場人物たちにもファンがつき、根強いコミュニティが形成されつつある。

 日本でも人気の中国発コンテンツといえば、映画以外でもソーシャルゲーム『原神』『崩壊:スターレイル』、地上波アニメの『時光代理人 -LINK CLICK-』『魔道祖師』、キャラクターとしては「ラブブ」などさまざまあり、この5〜6年で話題に上がる作品数が明らかに増えている。

 いよいよアニメ映画産業でも、中国IPが頭角を現しつつあるということなのではないだろうか。今後新たな意欲作が登場した際には、宣伝次第で日本でも上位を獲得する可能性が十分にある。中国コンテンツのグローバル展開に今後も注目したい。

著者紹介:白川穂先

エンタメ企業と編集プロダクションで編集・取材・執筆を経験し、個人で執筆活動。ドラマ、映画、アニメなどエンタメ記事の企画・執筆を幅広く行っている。1994年生まれ、北海道出身。


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