資さんうどんにはテーブル席とカウンター席があり、すかいらーくHDが子会社化する以前からタッチパネルによる注文方式を導入していた。
メニューは「丸亀製麺」や「はなまるうどん」よりも幅が広い。「かけ」や「肉」などさまざまな種類のうどんを提供するだけでなく、そばも用意。サイドメニューも豊富で、おでんやカツとじ丼、親子丼やカレーなどもある。
それ以外では甘味の「ぼた餅」も資さんうどんの看板メニューである。北九州という立地柄、肉体労働者の需要を取り込むべく、メニュー数が豊富になったと言われている。客単価は800〜900円台とみられ、手軽に入れる店舗といえる。
丸亀製麺やはなまるうどんではそばメニューを提供しておらず、サイドメニューの種類も資さんほどではない。うどんチェーンだけでなく、“牛丼御三家”やそばチェーンの「ゆで太郎」が、資さんうどんの有力なライバルとなりそうだ。
ファミレス1店舗当たりの日商は30万〜40万円程度とされる。2024年度における、すかいらーくHDの売上高を期末店舗数で割ると、1日当たり35.8万円と算出できる。
一方で報道によると、関東・関西にある資さんうどんの日商は既存ブランドの約3倍であり、八千代の店舗はオープン当初に平均200万円を記録した。両国店がオープンした際に筆者は現地を訪れたが、平日のお昼時に40人以上が並び、店舗側が整理要員を配置するほどの盛況ぶりだった。九州出身の人がなつかしさで訪れたこともあったという。また、M&Aの際にメディアが積極的に取り上げたことも知名度向上につながったのだろう。
Googleマップ上で資さんうどんの店舗口コミを見ると、おおむね星の数が3点台後半であり、3.4前後が相場のガストより高い点が特徴だ。八千代店は3.9で、4を超える店舗もいくつか存在する。口コミは豊富なメニューやうどんの味を評価する意見が多い。
うどん・そば・丼もの・おでんなどを提供する資さんうどんは、うどん店よりも食堂に近い。すかいらーくHDの中でも「藍屋」などの業態は高単価であり、低単価で麺類や丼ものを提供する資さんは「ありそうでなかった」業態といえる。うどんの味は関東風・関西風のいずれとも異なるが、甘味の効いた斬新な味が受けているようだ。資さん効果は業績にも表れており、純利益目標額180億円を2027年12月期に達成するという中期経営計画を、1年前倒しで達成できる可能性があるという。
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