すかいらーくHDが資さんうどんに注力するのは、地方の人口減少への対応や既存店同士の“共食い”解消が目的だ。同社は1970年代以降、全国津々浦々にファミレスを出店したが、近年では特定のジャンルに特化した専門店が増え、和洋中なんでも食べられるファミレスのメリットが薄れつつある。すかいらーくHDの中で現在も好調なのは、資さんのほか、しゃぶしゃぶ食べ放題の「しゃぶ葉」など特定の料理をテーマとした店舗が多い。
深夜需要も減少しており、繁華街付近の店舗を除いて深夜営業を取りやめた。サイゼリヤを除き、ファミレス業態は各社とも苦戦している状況である。こうした状況で、すかいらーくHDは資さんうどんへの切り替えを進めている。
回転率の高い資さんうどんは、ファミレスよりもドライバーや職人などの需要が大きいと考えられる。また、瓶ビールなどのアルコールを提供し、24時間営業の店舗も展開するなど、夜間需要にも強い。すかいらーくHDは長年にわたってロードサイドの「一等地」を押さえてきた。資さんうどんは2027年までに210店舗を目標としているが、一等地を生かせるため、目標達成の可能性は高いと考えられる。
山口伸
経済・テクノロジー・不動産分野のライター。企業分析や都市開発の記事を執筆する。取得した資格は簿記、ファイナンシャルプランナー。趣味は経済関係の本や決算書を読むこと。 X:@shin_yamaguchi_
北九州のソウルフード「資さんうどん」 なぜ関東で行列ができるのか
資さんうどんは“一周回って新しい”――? 「ファミレス縮小時代」に、すかいらーくが活路を見出したワケCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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