なぜ、犬と泊まれるホテルが増えているのか 「ペットツーリズム」が広がり始めた背景(2/6 ページ)

» 2026年01月18日 08時00分 公開
[小林香織ITmedia]

施設全体を“犬旅”の仕様に

 小田急リゾーツでは、2024年3月に閉業した「小田急 箱根レイクホテル」を全面リノベーションし、新たにドッグフレンドリーホテル「リトナ箱根」を開業した。大野氏は、その狙いを次のように話した。

敷地内のドッグパークのイメージ(小田急リゾーツ提供、以下同)

 「同施設は、芦ノ湖や富士山の眺望では競合ホテルに劣る懸念がありました。一方で、館内のラグジュアリーな雰囲気や敷地内の林、天然芝の庭などは魅力であり、これらを生かせるコンセプトとして、“ドッグフレンドリー”が浮上したんです。さまざまな調査データからもペットツーリズムの需要増は明白で、そうした市場状況も後押しになりました」(大野氏)

 小田急グループでは、小田急電鉄が保有する「箱根ハイランドホテル」(現在は長期休館中)でドッグフレンドリールームを販売していたが、施設全体をドッグフレンドリーにするのは初の試みだ。

部屋は全室温泉付きで広々している

 リトナ箱根では、愛犬との時間を大切にしたいと考える30〜60代の夫婦や家族をターゲットに、館内のほとんどを犬と一緒に過ごせる仕様にしている。リニューアル以前は48部屋だったところを15部屋に減らし、全客室温泉付きに。客室は60〜200平方メートルの全10タイプで、プライベートドッグランが併設された部屋もある。

 価格は、1室2名1泊2食付きで6万150円〜(サービス料・入湯税込)。犬の価格は、大型犬8000円、中・小型犬5000円(2頭目以降は1頭につき一律4000円)となる。

犬と一緒にレストランで食事ができる

 野外には約2200平方メートルの「ドッグパーク」と約2000平方メートルの散歩道「ドッグガーデン」を、室内には大浴場を改築した「インナードッグラン」を設ける。犬も入れるダイニングレストランでは、犬向けにもこだわりの料理を提供。飼い主とおそろいの館内着のほか、犬用のアメニティーも充実させた。

 また、犬にとっても心地良いサービスを提供する目的で、犬の性格が一目で分かるカラー別のリボンを用意。スタッフは、ペット栄養管理士、愛玩動物飼養管理士、ペット災害管理士、ペットセーバーなど犬に関連する資格を取得している。

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