この思想を具体化したのが、BIL TOKYOのワークショップルーム「Project Cabin」だ。ここでは、AIがファシリテーターとして議論を支援する。
特徴は、役職や年齢などの属性を排除したデジタル空間であること。参加者の発言はリアルタイムでテキスト化され、無記名の付箋として画面上に並ぶ。「誰が言ったか」ではなく、「何が言われたか」を議論の対象とするためだ。
AIは膨大な発言を瞬時に整理し、論点の優先順位を提案する。あるワークショップでは、AIの活用によって3時間要していたプロセスを30分に短縮した事例もあるという。
こうしたAI活用は、単にツールを導入すれば実現するわけではない。リコーでは、自社の業務を徹底的に可視化する「GGプロジェクト」を実施し、ワークショップ1回につき、議論以外の業務に合計37時間が費やされている実態を特定した。
業務をAIで代替した結果、工数は14時間へと圧縮され、62.1%の削減を実現した。数値を可視化したことで、削減した時間をクリエイティブワークへ振り向けるという本来の狙いを実現する土台となった。
企業からの関心も高く、BIL TOKYOには月40件ほどの問い合わせがあり、そのうち約20件は顧客が訪れてのワークショップ開催につながっているという。多くの企業が出社の意義を再定義し、創造的な場を求めていることがうかがえる。
世界中で出社回帰のトレンドが鮮明になりつつあります。しかし、オフィスの減床やオンライン会議の定着など、働き方はここ数年で大きくアップデートされており、以前の環境を復元するだけでは良い職場にはなり得ません。そもそも世界の潮流だからといって単純に出社回帰のトレンドに追随することが正しいのか、自社の事情を踏まえて戦略的に判断する必要があります。本イベントでは、人が集うことの意義を従業員一人一人が実感し、エンゲージメントと生産性向上を実現するにはどうすればいいのかを再考。オフィス改革やファシリティマネジメントの最新トレンドや事例を紹介し、企業の競争力を強化するヒントを提供します。
【開催日時】2026年3月24日(火)
【視聴】無料
【視聴方法】こちらより事前登録
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