「部活」コンセプトが超重要 オムロンが生成AIプロジェクトで得た「変化し続ける」組織の特徴とはデジタル戦略EXPO 2026 冬

» 2026年01月26日 08時00分 公開
[ITmedia]

 2026年1月27日〜2月25日にITmediaが主催するオンラインイベント「ITmedia EXPO 2026 冬」では、全10カテゴリーから"今"知りたいデジタル戦略の最前線を紹介する。

 「AI活用」カテゴリーでは、オムロンの伊藤卓也氏が登壇。生成AI活用による全社DX推進の本質――現場の内発的動機と経営のエンパワーメントの融合について語る。

国内社員の13%、1280人が参加したDX実践とは

オムロン 伊藤卓也氏

 2023年に「ChatGPT」が登場して約2年。多くの企業が「導入したが現場で使われない」「ROIが見えない」といった課題に直面してきた。

 オムロンも同様の壁にぶつかった。そうした中で、2023年8月に全社横断プロジェクト「AIZAQ」(アイザック)を立ち上げ、トップダウンとボトムアップの「いいとこ取り」で独自の道を切り開いた。わずか2年で延べ1280人(国内社員約1万名の13%弱)が参加し、年間7万時間以上の業務削減効果を実証。さらに、AIZAQ参加者以外も含めた生成AI活用ユーザーは国内社員の40%を超え、全社的に浸透している。

 その成功の鍵は、「やらされ感ゼロ」を実現するため独自のアプローチにあった。

経営トップの「成功体験」から始まった変革

 オムロンが最初に取り組んだのは、生成AIツールの配布ではなく、全役員による実技研修だった。東大松尾研究所の学生の指導のもと、役員自らがプロンプトを使った演習を実施。「生成AIは企業の競争力に破壊的なインパクトを与える技術である」という認識を全役員が共有したことが、その後の全社展開の土台となった。

 伊藤氏は「経営のエンパワーメントが現場の主体性を引き出した」と強調する。経営層が現場に足を運び、Teamsでフィードバックを送り、行動で応援を示したことが、従業員が安心してチャレンジできる環境を生み出した。

 さらに、「やらされ感ゼロ」を実現するために、「部活コンセプト」にこだわった。参加は自発的な「強い思い」(WILL)を原動力として手上げ制で参加する。日々の営業や商品開発などの本業とは別に、頭と気持ちを切り替えて取り組む――まさに「文武両道」のイメージだ。

 主体性を持って取り組み、ただ楽しむだけではなく組織実装という成果を目指す。伊藤氏は「参加者から感じた空気感はまさに部活だった。今までのオムロンにない新しい風を吹かせることを常に意識している」と語る。

 その他にも、従業員が安心してプロジェクトにコミットできるために幾つもの仕掛けをしたという。

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 デジタル戦略EXPO 2026 冬では「業務効率化」や「コミュニケーション/EX」など全部門が参考になるカテゴリーの他、「経理・財務戦略」「人事・組織戦略」「システム運用管理」など部門別に役立つカテゴリーのセッションを20日間にわたりお届けする。登録は無料、会期は2026年1月27〜2月25日。「新規登録&来場キャンペーン」も実施しているので、ぜひ会場でデジタル戦略の最前線に触れてほしい。

オムロンの生成AI活用のポイントを詳しくチェック

 オムロンが取り組んだ生成AI活用。生成AIを現場内発で進め、それを経営エンパワーに結び付ける秘訣とは。伊藤氏が語るプロジェクト推進の方法をこちらから無料でご視聴いただけます

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