佐久間俊一(さくま しゅんいち)
レノン株式会社 代表取締役 CEO
グローバル総合コンサルファームであるKPMGコンサルティング、ベイン・アンド・カンパニーなどで小売業・消費財メーカーを担当。2022年3月小売業と消費財メーカーの戦略とテクノロジーを専門にコンサルティングするレノン株式会社を設立。著書に「小売業DX成功と失敗」(同文館出版)などがある。
コンサルティング業界は、総合商社と並ぶ新卒社員の人気業種として定着しています。就活サイトを運営するワンキャリアによる「就活人気企業ランキング2025【東大・京大編】26卒春期速報」では、上位10社中8社がコンサルティング会社でした。
一方、コンサル未経験者採用を大量に行ったことによる「コンサル品質の低下」や「離職増加」など課題も顕在化しています。コンサル業界は以前のようなバブルが過ぎ、踊り場を迎えたのでしょうか。直近の従業員数増加を一つの拡大指標として整理してみます。
次のグラフは、2019〜23年と2023〜25年で、コンサル分野における従業員数の成長率を比較したものです。
2019〜23年も伸びていましたが、直近2年の方が成長しているのが見てとれます。特に戦略系では16%、総合系では21%と、市場成長をけん引しています。人数にすると、集計した21社合計では2年で約2万人、総合系7社に限っても1万6000人が増加していました。
昨今は、生成AIによりコンサルタントの業務が代替されるという声もあります。しかしそれは、元より代替されやすい領域や品質を担当してきたコンサルタントやコンサル会社のみに限ったこと。
実際に大手企業向けのコンサル現場では、生成AIを社員が活用できるモデルを作る取り組みを進めています。また、コンサル会社側もAIを活用し、さらに支援品質を向上させ、クライアントごとのカスタマイズ性を高めていこうとしています。
課題や対応策は複雑で、AIだけでは完結しないことはクライアントもコンサルも認識しているのが実態といえるでしょう。ただし、コンサル側がクライアント側のAI活用の品質を超えられない場合、代替されてしまうのは当然です。
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