欲しい商品の情報が届く「リテールメディア」 電子看板やアプリ 小売業界が広告ビジネス(1/4 ページ)

» 2026年02月10日 15時34分 公開
[産経新聞]
産経新聞

 店の品ぞろえや値段を知るために昔から活用されているスーパーマーケットなどの折り込みチラシ。近年は店が来店客の買い物傾向にきめ細かく応じる形で、店内のデジタルサイネージ(電子看板)で発信したり、アプリ会員にスマートフォンで個別の情報を届けたりする広告「リテールメディア」が広まっている。「これが欲しかった」という商品情報が手に入りやすくなることが期待できそうだ。

photo ファミリーマートの店内に設置されたデジタルサイネージ。店が発信する広告「リテールメディア」が拡大している=大阪府門真市(田村慶子撮影)

 「当店のおすすめはモカブレンド。そのこだわりは…」

 ファミリーマートで設置が進む幅約3メートルの大型サイネージ「ファミリーマートビジョン」には、日々さまざまな情報が映し出される。商品広告だけでなく、ニュースやクイズ、アート、ミュージックビデオなど。都道府県、若者が多い大学周辺、オフィス街など立地ごとに顧客の属性に合わせたメニューが可能だ。

 2025年12月末で国内の6割超に当たる約1万820店舗に導入。広告案件の77%で売り上げ効果を確認している。ファミマ傘下でリテールメディア事業を手がけるゲート・ワン(東京)の速水大剛取締役は「広告と自然に接触するため、消費者にとっても押し売り感が少ない」と話す。

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