ミラノ・コルティナ冬季五輪のスノーボード競技では、日本のスポーツ用品メーカー「ヨネックス(YONEX)」の企業ロゴが何度も空を舞った。金メダルに輝いた男子ビッグエアの木村葵来、同ハーフパイプの戸塚優斗をはじめ、国内外の計7選手が同社のボードを使用。大技を決める度にボードに描かれた企業名は観戦者の目に留まり、ニュースなどで流れた試合の映像がその宣伝効果を大きくした。テニスなどのラケットメーカーとしての印象が強い同社が、冬季スポーツ用品のブランドとしても存在感を高めている。
「冬季スポーツでの企業ロゴはスキー板などにも描かれているが、スノーボードのロゴはそれらと比較しても大きく、圧倒的に目立つ。企業看板を装着して競技しているようなものだ」
ある大手スポーツメーカーの関係者は羨(うらや)ましそうに吐露する。実際、競技の中継映像などでスロー再生される度にボードのロゴが大きく映し出される。「メダルを獲得した選手が使用していれば、その宣伝効果は最大化される」という。
今大会でヨネックスのボードを使用したのは、日本勢ではハーフパイプで男子の戸塚と平野流佳、女子の冨田せな、清水さら、工藤璃星と、男子ビッグエア・スロープスタイルでの木村の計6選手。海外勢では男子ハーフパイプに出場した米国のアレッサンドロ・バルビエリ選手が使った。
金メダルを獲得した木村、戸塚に加え、4位の平野、清水、5位の平野ら、同社のボードを使った選手の多くが上位入賞を果たした。メディアで取り上げられる機会も格段に増え、同社の担当者は「会社や用具への問い合わせや引き合いは増えており、さらなるブランドイメージの向上につながる」と大きな期待を寄せる。
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