箱根やニセコの時給が世田谷超え? 観光地で賃金が上がる意外な理由観光ビジネス(3/3 ページ)

» 2026年03月20日 08時00分 公開
[内藤英賢ITmedia]
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観光ビジネス』(内藤英賢/クロスメディア・パブリッシング)

 この条件に当てはまるところは、この3エリアに限らず、同様の現象が確認できています。

 インバウンドの来るスノーリゾートエリアでは「賞与が100万円でした!」のような話も実話として出て来ています。

 また、支配人や料理長といった旅館の幹部クラスの年収が1000万円を超えたという事例も出て来ています。

 地方の観光業界において賞与が100万円支給されたり、年収1000万円以上というのは、かなりの高水準だといえます。

 今後、2030年に向けてインバウンド6000万人を旗印にインバウンドは一定数増え続けるでしょう。そうすれば、自然と第2の鎌倉ニセコ箱根が生まれてくることになり、地方観光地域の給与水準は上昇していくことになると思います。これは何とも明るい話であるなと感じます。

 長らく低賃金にあえいできた観光業界の歴史を振り返りつつ、観光をマネタイズすることの大切さ、それによって働くスタッフの待遇を改善し、観光業を就職したくなる魅力ある産業にするためにはどうするべきかという点を考察していきたいと思います。

 これもまた「観光が地域住民の生活を豊かにするため」という観光ビジネスの本来的な意味においてとても重要なポイントになります。

内藤英賢(ないとう・ひでさと):

合同会社Local Story代表

 早稲田大学政治経済学部卒業後、三菱UFJ銀行に入行。退職して、吉本興業の養成所(NSC)を経て約3年半芸人として活動。その後、観光業界へ転身し、株式会社アビリブに入社。株式会社プライムコンセプトの創業にも参画し、取締役副社長COOなどを歴任。宿泊施設や観光地のマーケティング・ブランディングを中心に300以上のプロジェクトを手がける。現在は地域活性化やDMO支援、講演活動など幅広く活躍している。


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