債務超過&赤字から大復活→海外に積極進出 値上げによる客離れに苦しんでいた「大戸屋」が息を吹き返せたワケ(2/4 ページ)

» 2026年03月26日 05時00分 公開
[山口伸ITmedia]

お家騒動や値上げで経営がガタガタに

 創業者が2015年に死去すると、経営陣と創業家が対立する“お家騒動”が発生した。だが、それ以上に業績悪化が大戸屋の懸念材料となっていた。

大戸屋ランチ

 段階的に値上げをしたため客離れが起き、2019年3月期以降は減収に転じた。定食業態の中では低価格な上、店内調理を実施していたため営業利益率が低く、減収により2020年3月期は赤字に転落もした。その後、都市部偏重の立地が影響してコロナ禍では大幅な減収となり、250億円規模だった売り上げは、161億円に縮小した(2021年3月期)。業績悪化でフランチャイズ店の離脱も続き、店舗網も縮小を余儀なくされた。

 2020年9月末で約15億円の債務超過に陥った際、手を差し伸べたのがコロワイドだ。お家騒動に乗じる形で創業家から株式を取得し、大戸屋を子会社化した。これにより大戸屋は債務超過を解消し、再起を図ることとなった。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

SaaS最新情報 by ITセレクトPR
あなたにおすすめの記事PR