AIを導入しても、なぜ格差は広がるのか 7割の企業が感じる「使える人」との差(4/5 ページ)

» 2026年05月16日 08時00分 公開

「上から降ろす」だけでは動かない

 いずれも「上から制度を降ろす」だけでなく、現場の主体性を仕組みに組み込んでいる。制度の受け手を「当事者」に変える設計こそが、浸透の分かれ目といえそうだ。

 桜井氏も、AI活用が浸透している企業の共通点について「経営レベルでAI活用を重要な取り組みとして位置付けたうえで、現場が試行錯誤できる裁量を持ち、そこで得られた学びが組織内に横展開されていく状態を整えている」と語る。

 dodaの調査でも、研修や評価制度を整え、AIスキルの定義や評価への反映を実施している企業ほど、AI活用度と業務パフォーマンスの関連を「強く感じている」と答える比率が高い。制度と成果の好循環が見え始めている。

photo
photo AI活用度と業務パフォーマンスの関係

 だが、その循環に乗れない社員との差は開き続ける。格差の固定化を防ぐには、推進にかかる工数や役割を可視化し、正式な業務・ミッションとして位置付ける視点が欠かせない。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

SaaS最新情報 by ITセレクトPR
あなたにおすすめの記事PR